タトゥーを入れたのはいいけれど…
タトゥーは若い世代を中心にファッションの一部として愛好されています。
タトゥーを入れる理由としては、芸能人などの有名人が入れているのを見て「カッコいいな」と思ったり、新しい自分に生まれ変わるための誓いやお守りとしてなど、人によってさまざま。
しかし、場所によってはタトゥー禁止の場合もあるので、消さなくてはいけない状況もでてきます。
この記事では、タトゥーがNGなシチュエーションとタトゥーを隠す方法について紹介していきます。
タトゥー禁止の場所があるのは何故?
歴史を遡っていくと、奈良時代にはすでに入れ墨は刑罰の一種となっていたそうです。罪人の印として入れ墨を入れることが定着しており、入れ墨の内容も地方によって異なっていたそうです。
明治時代になると1872年に制定された太政官令により入墨刑は廃止され、装飾用途の入れ墨も禁止されました。それ以降1948年まで、国内において入れ墨は非合法とされてきました。
しかし、暴力団の間では廃れることがなく、組織への忠誠の証として使われてきました。
昔の入浴は銭湯が主流だったため、一般のお客さんの安全を考慮して入れ墨のある人の入場を規制していたそうです。
今も入れ墨に関してマイナスなイメージやタトゥー禁止の場所があるのは、そういう歴史的背景が根づいているからかもしれません。
タトゥーがばれない方がいいのはどんな時?
入れたタトゥーがばれない方が良い場所としては銭湯、温泉、プール、テーマパークなどの公共の場として使われる施設が上げられます。
他にも、就職活動の際や結婚式などのフォーマルな場所でのタトゥーは敬遠されるので、隠した方が良いでしょう。
それらの場所での、昨今のタトゥー事情について説明していきます。
温泉や銭湯に入る時
温泉や銭湯では現在も約56パーセントがお断りとされており、半数以上の場所が入場を規制しています。
しかし、2013年に北海道の施設でマオリ族の女性が民族伝来のタトゥーにも関わらず入浴を拒否されたことから、タトゥー禁止について議論が起こるようになりました。
最近はタトゥーOKな温浴施設も出てきてますが、まだ一般的ではありません。
ファッションの一部としてタトゥーを入れる若い人がでてきたことや、東京五輪で外国人が来日することを踏まえて、今も議論がされている問題です。
プールやテーマパークに入る時
こちらも温泉や銭湯ほどではありませんが、テーマパークによっては禁止されている場所が多いです。
民営のプールでは今も、入場する前からタトゥーを隠しておかなければ入場規制がかかる場合が多いです。
昔からの入れ墨=堅気ではないという意識は今も根強く残っており、威圧感を感じる人もまだ沢山いるそうです。やはり、そのような方達への配慮は必要です。
就職活動をする時
全ての就職先で禁じられている訳ではありませんが、役所や教師などの公務員や大手企業、接客や営業などの職種はタトゥーがあると不利な場合が多いです。
ファッションや建設、土木、運送業や漁業は入れ墨やタトゥーを入れていても比較的就職できるそうですが、それでも人目を気にして隠す人が多いそうです。
今の日本ではタトゥーがあると就職も厳しく、昇進はさらに難しいです。
タトゥーや入れ墨がある人に不快な気持ちを抱く人が多いため、責任のある立場にというのは難しいそうです。
就職や昇進を考えている方は、除去するのが賢明といえるでしょう。
冠婚葬祭に出席する時
冠婚葬祭などのフォーマルな場での入れ墨やタトゥーも、他の場所と同じく快く思わない人が多いです。
若い世代の方はあまり抵抗がないそうですが、親世代以上になると敬遠する人が多数派。
特に女性は、彼の親戚や友人に悪い印象を与えることを心配して、入れたタトゥーをどうしようと悩むそうです。
花嫁のタトゥーは悪い印象を与えてしまう場合も多いため、マナーとして式や披露宴では消して、友人達で盛り上がれる二次会では出すというふうにしてもよいでしょう。
他国へ入国する時
海外はタトゥーや入れ墨があっても入国可能な国が多いですが、ハワイやフィリピンなどの、入れ墨の規制に関して厳しい国だと入国拒否されることもあります。
現に、フィリピンのマニラ国際空港では、入国審査の折に入墨捜査が行われるそうです。
時には入れ墨の有無だけでなく、指が10本あるか確かめる捜査が行われることもあるとか。
アメリカ本土やヨーロッパではファッションとしての定着度が高くタトゥーに寛容な傾向にありますが、アジア方面では日本と同じように入れ墨やタトゥーに対して厳しい国が多いため、旅行する方は十分入れ墨対策をしておいた方が良いでしょう。
お手軽なタトゥーの隠し方
国内ではタトゥーに厳しい場所がまだまだ多いですが、最近ではタトゥーコンシーラー、タトゥー隠しファンデーション、タトゥーを隠すシール、タトゥー隠すサポーターなどといった、入れたタトゥーを隠すための応急処置ができる商品が増えてきています。
手軽なタトゥーの隠し方として、タトゥーコンシーラーを使って消す方法や専用のタトゥーシールをタトゥー部分に貼って消す方法が代表的です。
ここからはタトゥーコンシーラーやタトゥーシールを使った具体的な対策方法と、代表的な商品について紹介していきます。
二つとも難しくなく簡単にできるので、参考にしてみてください。
タトゥーコンシーラー
もともとコンシーラーには「隠す」という意味合いがあります。
肌が露出してしまう場所を自然に隠すには、コンシーラータイプがオススメです。しかし、タトゥーは色が濃いものもあるので、普通のメイク用コンシーラーでは完全に隠すのは難しいです。
タトゥーを消せる威力を備えた「強力タイプ」のコンシーラーを用いることで、簡単に自然なお肌を演出することができます。
タトゥー用のコンシーラーは汗や水にも強く、メイクのヨレや色移り、時間経過で徐々に落ちてしまう心配もないので、温泉やプールなど水に長く浸かるようなときにも非常に便利です。
気になる傷や痣を隠すのにも使用することができます。
これから紹介していくタトゥーコンシーラーは、その中の代表的なものです。
ダーマカラー/カモフラージュ パーフェクトコンシーラー
目の下のクマ、シミ、身体の傷跡やあざなどをきれいにカバーするコンシーラーですが、タトゥーにもその効果を発揮します。
水や汗にも強く、自然な美しい仕上がりを長時間保てます。
塗る際には少量を叩き込んだ後にティッシュで余分な部分を抑え、お粉をはたくと「塗りました感」のない自然な仕上がりになります。
量を多めにしてしまうと、「塗りました感」が出て不自然になるため注意が必要です。
全5色発売されているので、ご自身の肌に合う色が選べます。
シーヴァ スタインズ/アクトレスメイクアップ カバーナチュールBB
40%美容液配合のカラーコントローラーです。
隠せないクマ・くすみをワントーン明るく補正して目力をアップします。
赤み、毛穴カバーにも最適で、水・汗に強く崩れにくいです。
サラッとした滑らかなつけ心地で伸びもよく、気になる部分を自然にカバーすることができます。
プロのメイクアップアーティストも使用している方が多く、その実力は折り紙付き。自然な仕上がりになるタトゥーコンシーラーを探している方にオススメです。
プロイデア/カクシーラーEX
傷やタトゥー、顔の気になるシミやクマも簡単にカバーできるコンシーラーです。
超微粒子のカバー成分配合で肌にぴたっとフィットし、崩れにくいです。
水や汗にも強いウォータープルーフ処方。
保湿成分のスクワラン、マカデミアナッツ油を配合しているため、肌への負担も少ないです。
1.5cmのスティックの大容量でたっぷり使うことができます。
ある程度はこの商品だけでカバーできますが、濃い色だと完全にはカバーが難しいケースもあります。その場合は、上にファンデーションを乗せるとうまくカバーできます。
2色発売されているので、ご自分の肌に合う色を選んでみてください。
カクシス/cakusis
世界初のシミ、痣、タトゥーを手軽に隠すことができるファンデーションスプレーです。
メーカーでは2色使いを推奨しており、濃い色で入れ墨を隠して、薄い色で肌と馴染ませて使います。色は4色発売されているので、ご自分の肌の色に合わせて隠すことができます。
超防水タイプなので熱いお湯でも海水でも色落ちしません。
速乾性で三日ほど持つため、レジャー施設での短期旅行に持っていけば入れ墨対策を万全にできます。
よく乾かさないと服に色が移ってしまう場合もあるので、服を着る際に充分に乾燥しているか確認してくださいね。
タトゥーを隠すシール・サポーター
タトゥーを隠すシールを使う方法は、タトゥーを隠す方法としては最も手軽な方法です。
現在ではさまざまなタトゥーを隠すシールが販売されているので、ご自分の肌の色に合うシールを選べます。価格帯は5枚入りで1200円から1500円、10枚入りで1800円ほど、12枚入りで2000円台といった価格帯のものが多いです。
平均的な持ちとしては、大体1週間ほど貼り続けることができるとされています。
小さいタトゥーならば既成のサイズで充分隠せますが、大きいタトゥーの人はカスタマイズできるものを選ぶと良いでしょう。
剥がれやすいものや使い切りの商品もあるので、選ぶ際には吟味が必要です。
皮膚が被れてしまうこともあるので、その際にはすぐに剥がし、軟膏などで肌のケアを充分にしてください。
これから紹介するシール・サポーターは、中でも代表的な商品になります。
ポケスリム/水で貼る極薄タトゥーカバーステッカー
一時的に隠したいタトゥーやボディアート、アザのカバーのためのシールです。
僅かな時間で簡単に貼れる水転写式ウォータープルーフシールです。
タトゥーやボディーアートの形に合わせて切って貼るだけで使用できます。
ミディアム(普通肌)とオークル(小麦肌)の2色ラインナップでB6サイズ×8枚入りなのでたっぷり使うことができます。
テープの色がガムテープみたいで微妙という口コミもチラホラあるため、色が気になる方は前もってよく確認しておきましょう。
CAXEL/カクセル
入れ墨やタトゥーを隠すために開発された、世界初のタトゥー隠し専用フィルムです。
人体にやさしい医療用粘着剤を使用した極薄フィルムが入れ墨やタトゥーをしっかりカバーしてくれます。水やお湯でも剥がれにくいので、これまで入ることのできなかったプールや温泉にも気兼ねなく入ることができます。
極薄フィルムで肌の色に合わせた着色で、肌との境目が目立たないです。
肌に負担がかかりにくい入れ墨隠しのシールを探している方は一度試してみてみると良いでしょう。
株式会社ALAE/TatooカバーAQUA
元祖シートタイプの入れ墨隠しとしてヒットしたシールで、メデイアでも多く取り上げられてきました。
シートタイプのタトゥーシールでエクストラライト、ライト、ピンク、ダークオークルの4色展開から自分に合う色が選べます。全色セットでも販売されているため、全部試してみたいという人は全色セットで試してみるのが良いと思います。
色がガムテープみたいで不自然といういう口コミも見かけますが、ご自分の肌とマッチした色を選べば問題ないでしょう。
SOULJAPAN/悪羅悪羅サポーター
入れ墨隠しのサポーターですが、オシャレでデザイン性が高いので、入れ墨のない人にも人気があります。
伸縮性・速乾性に優れているためつけ心地にも定評があります。
手軽さやファッションとしても使えるので、日常でのタトゥー隠しにオススメです。
シールだと被れてしまう人や、コンシーラーのようなもので対策するのが苦手でささっと隠したい人に向いています。
上手にタトゥーを隠して気持ちよく生活しましょう
ここまで、タトゥーを隠さなければならない事情と、簡単に隠す方法について紹介してきました。
タトゥー隠しは周囲への気遣いであり、自身が気持ちよく生活するための手段でもあります。
この記事で紹介したタトゥー対策グッズを参考に、自分に合ったタトゥーグッズを見つけて、それらをTPOに応じて使い分けてもいいと思います。
マナーを守って、ご自分のタトゥーと上手に付き合っていきましょう!