水着やファッションでおへそを露出する機会が増える、夏はもうすぐです。そして薄着になると思わず目が行ってしまうのがおへそですよね?そのおへそが「でべそ」だったりすると、思い切りファッションやレジャーを楽しめなくなってしまいます。
みんなのおへそは、くぼんでてキレイな縦長なのに、なんでわたしのおへそだけ…。そんなコンプレックスになってしまう「でべそ」になる原因は、どのようなものがあるのでしょうか?
でべその種類と原因
でべそは、生後間もない赤ちゃんにはよく見られる状態です。通常、1歳ぐらいになるまでに、約80%~90%の人が自然に治ると言われています。でべその原因として、よく言われている「生まれた時のへその緒の切り方が悪かった」というものがありますが、そもそもへその緒はお腹スレスレの所で切るわけではありません。切った後、残ったへその緒は乾燥して自然に脱落するので、へその緒の切り方とでべそは関係ないのです。
では、でべその本当の原因はどのようなものなのでしょうか?でべそには大きく分けると、単純に皮膚だけが飛び出している「臍突出症(さいとっしゅつしょう)」と、ヘルニアを伴う「臍ヘルニア(さいヘルニア)」の2種類に分けることができます。おへそは、臍輪という硬い線維からなり、臍帯の周囲をしっかりと輪状にとりまいて、胃や腸が飛び出さないように維持しています。
臍突出症の場合、臍輪は閉じているのですが、瘢痕組織(はんこんそしき)が皮膚を押し上げ、皮膚が飛び出た形になっています。原因としては、本来、へその緒を切った際にできる傷は乾燥して脱落し、収縮するのですが、何らかの理由で傷が完全に乾燥する前に腫れたり膨らんだりしてしまい、引っこまなくなってしまったと考えられます。臍突出症のでべそは、通常はおへそにくぼみがありますが、その中央が盛り上がっている形になっています。
臍ヘルニアは、臍輪が開いていて、腹膜に包まれた腹腔内容物(胃や腸)が飛び出た状態になっています。おへそが完全に形成される前、泣いたりいきんだりしてお腹に力が入った時に、筋肉の隙間から腸が飛び出して引っこまなくなることが原因となります。臍ヘルニアによるでべそは、おへそのくぼみは全くなく、おへそが全体的に盛り上がっています。
また、現在臍ヘルニアの状態ではなくても、妊娠や肥満などによって腹腔内圧が上昇すると、臍ヘルニアになってしまうことがあります。妊娠によってでべそになってしまった場合は出産後、自然に戻っていくことがほとんどです。しかし、痛みを感じたり、出産後1年たっても戻らない場合は、医師にご相談いただくことをおすすめします。
でべその治療
1~2歳を超えてのでべそは、そのまま放置していても、自然と治る見込みはほぼ無いと言われています。でも安心してください!臍突出症も臍ヘルニア、どちらのでべそも手術によって治すことができます。
臍突出症の治療
皮膚を切開し、臍輪と臍皮膚との間にある瘢痕組織や余分な皮膚を取り除きます。そして深く縫合し、おへその形を整えます。基本的に入院の必要はなく、入浴やスポーツなどの制限は約1週間ほどです。おへそはシワが多い部分なので、傷跡が目立つことはほとんどありません。美容整形手術なので、健康保険適応外となります。
臍ヘルニアの治療
膨らんでいるへその下半周を切開し、臍ヘルニアの原因である筋肉が開いている部位を縫合して閉じます。縫合の際、へそのくぼみをデザインし理想の形になるように縫合します。臍ヘルニアの手術の場合も、基本的に入院の必要はなく、入浴やスポーツなどの制限は約1週間ほどです。シワが多い部分なので、傷跡の心配はほとんどありません。健康保険適応手術となるケースもありますので、事前にクリニックに問い合わせることをおすすめいたします。
まずはクリニックで相談しましょう
でべそは手術でしか治すことができません。「いつか治るかも…。」「セルフケアで治せるかも…。」と思っていては、いつまでたってもコンプレックスを解消することはできません。手術を行えば、おへそにくぼみができるだけではなく、キレイな縦長のおへそを手に入れることができます。また、「でべそではないけど、おへその形が気になる。」「横長のおへそを縦長にしたい!」というようなケースでも、おへその形を整える美容整形手術があります。でべそやおへその形でお悩みの方は、まずクリニックに相談して診断してもらうことが、コンプレックス解消への近道です。
でべそを治せば、これまでコンプレックスだったおへそがチャームポイントに変わります!キレイなおへそになって、自信を持ってファッションやレジャーを楽しみましょう!