ちょっと厚くてぽってりとした唇。ぽってりとした唇というとセクシーでプルプルの唇を想像しますが、ものには限度というものがあるんです。ぽってりとした唇も度を超すと、ただの腫れぼったい「たらこ唇」になってしまうんです…。
たらこ唇のせいで、子供の頃にいろんなあだ名をつけられて、イヤな思いをしたという経験談をよく聞きます。そして今でも唇にコンプレックスを持ってしまっていて、唇に自信が持てないという話もよく聞きます。唇も顔の他のパーツと同様に、顔の印象を左右します。しかも顔のパーツは、目以外は厚かったり大きく見えると悪目立ちするものです。そんなたらこ唇にお悩みの人は、まずは本当に「たらこ唇」なのか「バランスの悪い唇」なのかをチェックしてみましょう。
唇の黄金比
自然界には、多くの人が美しいと感じる黄金比というものがあります。顔や体などはもちろん、唇にもバランスが良いと思われる黄金比が存在します。これらの黄金比を知っていると知らないでは大違い!知っていれば、明日からのメイクに活用することができます。
口の大きさのバランス
・唇の横幅が、唇の縦幅の約3倍。
・唇の横端の延長線上に、黒目の内側のあたりがある。
唇の形のバランス
・上唇のとがった部分が、鼻孔の中心を下した所にある。
・上唇のくぼみの角度が10~15度。
・横から見たとき、上下の口角がきちんと合っている。
・下唇のスタートラインが顎のラインとほぼ並行で、スペースバランスが整っている。
・下唇の底辺が顎先がほぼ同じ位置で、幅は上唇の山と山より長め。
・上唇の縦幅を1とした場合、下唇は、約1.5の比率になる。
これらの黄金比は、唇のみを見た場合のもので、顔の他のパーツのバランスによっては、数値に誤差があっても、美しく見えることもあります。また、唇にはバランスの他にも、質感が求められます。カサカサで皮が剥けてるなんてもっての他!ツヤやハリ、血色も唇の印象を決める大きなポイントです!
たらこ唇の原因
あなたの唇は、黄金比と比較していかがでしたか?では、そもそもなぜ「たらこ唇」になってしまうのでしょうか?たらこ唇の原因としてよく挙げられるものは、次のようなものです。
遺伝
両親や祖父母、親戚などにたらこ唇の人がいる場合は、遺伝の可能性があります。
歯並び
いわゆる出っ歯だと、常に上唇が前に突き出ている形になり、唇の裏側の部分が露出してしまいやすいため、たらこ唇に見えてしまいます。
呼吸の仕方
常に口呼吸をしていると、唇は常に前に突き出ていて、尖らせている状態です。これがずっと続くことがたらこ唇の原因になると言われています。
表情筋の衰え
口の周辺にある口輪筋(こうりんきん)が衰えてしまうと、口元にハリがなくなり、口角も下がって見えます。これにより唇が厚めの場合、唇がたるんで見えてしまいます。
本人の意識
少し厚めな唇というだけで、本人が気するほどのたらこ唇ではないということがあるようです。本人が気付いていないだけで、実はセクシーで魅力的な唇の持ち主かもしれません。遺伝や歯並びが原因の場合、整形手術や歯科矯正などを考えなくてはいけませんが、その他の原因によるたらこ唇は、日常の習慣を少し気を付けたり、本人の意識改革でたらこ唇から卒業できるかもしれません。
脱・たらこ唇!唇を薄くする方法
少しの努力でたらこ唇から卒業できそうなことがわかったところで、次は唇を薄くする方法を実践してみましょう。
口呼吸をやめる
口呼吸がクセになっている人にとって、口呼吸をやめて鼻呼吸に切り替えるのは、意外と大変かもしれません。最初は意識して、鼻呼吸ができるようにがんばりましょう。また、慢性的な鼻炎の人は、口を閉じたら苦しくなってしまいます。その場合は口呼吸をしてもOKです。ただし、唇を前に出すのではなく、横に伸ばすイメージで口角を意識して上げるようにしてください。
唇トレーニング
1、背筋を伸ばし、顔は正面よりやや斜め下を向いてください。
2、口を軽く閉じた状態で、上下の唇を口の中に向けて軽く巻き込みます。巻き込む目安は唇の半分ぐらいまででOK。
3、巻き込んだ唇を軽く挟みます。挟めない場合は上の歯か下の歯を、巻き込んだ唇に軽く乗せる感じで。
4、左右の頬に手のひらをあて、口角を軽く持ち上げる感じで頬を斜め上に持ち上げます。
5、そのまま軽くニコッとスマイル!
※全ての動作は軽くが鉄則です。1回10秒~20秒ほど、1日3回を目安に行いましょう。
意識改革
あなたは本当にたらこ唇ですか?自分の唇にコンプレックスを持っていると、仮に褒められたとしても、「どうせお世辞でしょ…。」と思ってしまい、それが表情にも表れているかもしれません。そのような暗い表情は、口角が下がってしまい、口元のゆるみに繋がり、自らたらこ唇を悪化させていることも。試しに自分に暗示をかけるつもりで、わたしの唇はとてもステキと鏡の前でニコッと笑ってみてください。そしてそれを毎日続けるようにしてみてください。ニコッと意識的に笑う習慣を続ければ、口角も上がってきます。そして何よりも本人の意識が変われば、口元美人になれる日は近いです!
これらのことを継続して行えば、徐々に唇が薄くなったり、厚く見えなくなるでしょう。
美容専門クリニックで相談
美容専門のクリニックには、唇を薄くする手術もあります。この手術は傷跡が目立ちにくく、そして、唇は他の部分よりも傷の修復力が高いため、長期間抜糸後の傷跡に悩むというストレス度は低めです。唇の上下の厚さのバランスを調整しながら整えていくので、キレイな唇に仕上がります。セルフケアだけでたらこ唇のお悩みを解消できない場合は、一度相談してみると良いでしょう。
世の中には、唇が薄いことに悩んで、わざとたらこ唇っぽくなるように、毎日毎日メイクをしたり、定期的にクリニックでヒアルロン酸を打ったりしている人もいます。もしかしたら、あなたの唇を羨んでいる人がいるかもしれません。
あなたのそのたらこ唇は、少し薄く見えるようにすればぽってりとしたプルプル唇になれる素質があるんです!コンプレックスと捉えずに、前向きに唇美人を目指しましょう!