顔の中のパーツで目に次いで整形する際に人気があるといわれるのが鼻整形。
目と同様にそれだけでガラリと印象を変えることができる鼻整形は人気であると共にバレやすいといわれることもあり、その噂の真偽について整形前に知っておきたい情報を解説していきます。
鼻の整形にはどんな施術方法がある?
鼻の整形というと本格的な整形というイメージがあってなかなか勇気が出ないという方もいらっしゃるかも知れませんが、ここ数年で技術面でも飛躍的に進歩を遂げ、注射のみの安全かつ簡単に行えるプチ整形と呼ばれるものから、骨を削って行う本格的な方法まで幅広い選択肢のなかから選べるようになっています。
ひと口に鼻の整形といっても、どのような鼻になりたいかによって術式も異なりますし、それによってバレやすさも変わってきます。
まずは、鼻の整形にどのよう術式があり、どんな特徴があるのかを簡単におさえておきましょう。
ヒアルロン酸注入術
鼻のプチ整形のひとつであるヒアルロン酸注入術は、もともと人体にある成分のヒアルロン酸を使うためアレルギーの心配がほとんどありません。
手術時間も5分~10分というお手軽さで、費用も平均5万円ほどで済むというお財布への優しさもあってか、本格的な整形を行うまでに至らない人たちの間で人気の整形術です。
手軽さの反面、他の施術に比べるとその効果の継続期間が半年から1年くらいしかもたないのがデメリットといえます。また、ヒアルロン酸の質によっては横にたれて鼻筋が通らないケースもあるため綿密なカウンセリングが大切です。
隆鼻術
隆鼻術とは鼻筋にシリコンや軟骨、ヒアルロン酸等を注入することで鼻根部に高さを出す手術をいいます。
シリコンの中でもI型プロテーゼが主流として使われることが多く、補助材料として軟骨を使用して高さを形成する場合もあります。
自然な高さ、鼻筋を作ることに優れたプロテーゼは鼻の穴の内側から挿入するため外見上の傷口もありませんし、皮膚に負担もかからず、笑顔のときも鼻先が不自然に上がることはありません。
但し、ヒアルロン酸同様、品質によっては石灰化を起こして将来プロテーゼの入れ替えを必要とする場合もあるため注意が必要です。
鼻尖形成術
「だんご鼻解消術」や「だんご鼻修正術」とも呼ばれる鼻尖形成術は、鼻の先端にある軟骨や脂肪を切除し、鼻先が横に広がってしまっただんご鼻を細くすっきりとさせる効果があります。
状況に合わせてプロテーゼを入れてバランスを取ることもできる本格的な整形術となります。
鼻の穴、内側から切開して余分な軟骨を除去するため、傷跡は表からは目立たず、個人差はありますがダウンタイムも1週間前後でそれほど腫れなどが出ない部位です。
他に、耳の後ろの耳介軟骨を鼻先に軟骨移植しブタ鼻を修正したり、鼻の下の距離が長い人の修正にも用いられることがあります。
鼻翼縮小術
鼻全体を大きく見せてしまう小鼻(鼻翼)が横にふくらんだような状態は、鼻の穴が大きく目立ってしまいがちです。
鼻翼縮小術とは、こうした小鼻の一部分を切り取って小さくし幅も狭く目立ちにくくする術式をいいます。
小鼻のタイプに合わせ鼻翼の外側、頬との付け根部分を切除する外側法と、鼻の穴の中で余分な皮膚と組織を切除する内側法に分かれます。
どちらか片方だけの施術や、内外同時に切除する方法が用いられますが、傷跡が目立つか目立たないかで術式を選ぶよりは、小鼻のバランスを見て技術のある医師に決めてもらうようにしましょう。
鼻は整形したことがバレやすい?
鼻を整形したことがバレやすい要因として、大きく分けると『不自然な仕上がり』と『劇的な変化』の2つのケースが考えられます。
誰が見てもバランスが悪かったり、元の顔を知っている知人や身内がみたら一目瞭然なほど劇的に変化している場合には、初対面の人では言われても気付かないほど自然に仕上がっていたとしても、バレることは起こりえます。
周囲へバレないためにはどういった点に注意が必要なのか? いくつかの状況にわけて考えてみましょう。
整形した鼻は見た目でバレる?
見た目で整形がバレる場合には、不自然な形(高すぎ、尖りすぎ)だとバレる確立が高いようです。
皮膚が薄いのに無理に高いプロテーゼを入れて形が浮き彫りになってしまったり、先端がとがりすぎて不自然な形になったりすれば、バレやすくなるのは当然といえます。鼻は顔の中心にあるため、とても目立ちやすいパーツなのです。
コンプレックスを解消することだけを求めすぎると、こうした結果を招きやすくなります。整形がバレないようにするには、自然な形にすることを心がけることが大切です。
整形した鼻は触ってバレる?
鼻の整形では、変化が大きくなるL型プロテーゼはバレやすく、自然な仕上がりになり年数を経てもズレたり飛び出すことのないI型プロテーゼはバレにくいといわれています。
さらに、変化の小さなヒアルロン酸はバレにくく、軟骨の移植はほぼバレない術式であるといわれています。
施術方法によってバレやすさ/バレにくさに差が見られますが、I型よりL型プロテーゼの方が体積が大きいので目立ちやすくなり、体内に入れる異物が大きければ大きいほど、その分だけ触ったときにバレやすくなるようです。
整形した鼻はレントゲンでバレる?
ヒアルロン酸注入や軟骨移植は元々体内にある組織のためレントゲンに取ったところで「異物」として写らず整形がバレることはありません。
バレるケースとして、プロテーゼは耳鼻科や歯医者などで撮るレントゲンに写る可能性があるといわれています。
しかし、高性能なレントゲンで鼻を中心に撮れば写る可能性があるというだけなので、通常鼻にターゲットを合わせて撮影する機会はかなり稀ですのでそれほど気にすることもないでしょう。
シリコンプロテーゼを入れた鼻はブラックライトでバレる?
通常であれば鼻に入れたプロテーゼは光らないためバレることはありません。
ブラックライトの下では白いシャツや歯などが光りますが、プロテーゼは骨膜の下に入れるので大丈夫です。白いシャツを着ても上にジャケットを羽織っていれば光らないのと同じ理由です。
ただし、皮膚がきわめて薄い人や皮下にプロテーゼが入っている場合(施術失敗)は光ることもあり得ますが、そのような施術失敗のケースもまた稀ですので、それほど気にすることはないといえます。
整形だとバレる鼻の特徴は?
芸能人やモデルさんなどを見て、この人確実に整形してる!と見抜くのはそれほど簡単ではありません。
一部外国人のようにやり過ぎといえるほどお金と回数をかけている整形モンスターは別として、普段の生活で知り合う人たちの中にはバレそうでバレないグレーな範囲の方が多いのではないでしょうか。
そのグレーゾーンを一歩超えてしまう時には、どのような特徴が見られるのか?見極めるための抑えるべきポイントを解説していきます。
眉間から付け根のある鼻
アイドルやモデルなど芸能人に良く見られる眉間から付け根のある鼻は、ハーフでなければ整形によって作られた鼻であり、ヒアルロン酸注入術など比較的簡単に行える隆鼻術といえます。
しかし付け根からの盛り上がりは日本人の平坦な顔には似合いにくく、日本人の鼻ではありえないともいえます。
元々、ホリが深い顔立ちであれば素人目に分かりづらい部分かも知れませんが、顔の中でバランスが悪く不自然さが目に付きやすいポイントでもあります。
鼻先が尖りすぎた鼻
まるいダンゴ鼻から鼻尖形成術によってシャープな印象に変える隆鼻術は、バランスを失うと尖りすぎて整形とバレやすい形になることもあります。
また近年ではI型が主流ですが、大きな変化を求めてL型プロテーゼを入れると、医師の技量やセンスにもよりますが、年数を経ることで皮膚に浮き出してしまったり、最悪のケースは鼻先からプロテーゼが飛び出てしまうという場合があります。
数日見ないうちに急に鼻が尖った人はこれらの要因が考えられるかも知れません。
幅が狭すぎている鼻
鼻の穴が極端に小さい人も整形を疑われる見るべきポイントです。
鼻翼縮小術により幅が狭く、下から見ると外国人のような縦長の形は、日本人にはあまり見受けられない形状であるため、自然な仕上がりであれば見抜くことは難しいかも知れませんが、ハーフでもないのに極端に幅の狭い縦長の鼻をしている場合は、整形である可能性が高いといえます。
鼻の穴を小さくすると鼻呼吸がしずらくなるという問題もあるため、鼻翼縮小術による小鼻の切除前にはしっかりとしたシュミレーションとカウンセリングが必要です。
鼻筋が不自然にテカっている鼻
鼻筋が不自然にテカっている人は、プロテーゼが原因の場合もあるため整形を疑うひとつのポイントとなります。
L型プロテーゼはI型に比べて形が大きく、入れることで皮膚が引っ張られ、さらに経年劣化によって皮膚が薄くなることでテカりが目立ち始める場合があります。
こうした場合にはメンテナンスが必要となり、プロテーゼを除去し、筋膜移植など別の術式で改善させる方法もあります。
不自然な形にしないこと!必要ならメンテナンスも
整形だとバレてしまう要因や特徴についてまとめてきましたが、どのような方法を用いて行うにせよ、技量のある医師にかかることが大切です。
また、顔全体のバランスを見て自然な形にすることや、くずれてきたらメンテナンスも依頼できる関係にあることが重要だといえます。