男女ともに関係なく現れてしまうストレッチマーク。
肉割れ線や妊娠線とも呼ばれる、体の変化によって現れることが多いひび割れのような模様は、露出の多くなる季節やミニスカート、水着になる際などについ気になってしまうもの。
今回はストレッチマークができる原因と、それを消す方法をご紹介します。
ストレッチマークってどんなもの?
ストレッチマークは成人・非成人、男女問わず体に現れます。
体が大人へと変わる段階の急激な成長や、短期間のうちの大幅な体重増減によって、それまで保たれていた皮膚が引っ張られて裂け、まだら模様の白い線や赤紫色の線が現れます。これがストレッチマークです。
肉割れとか妊娠線とも呼ばれ、比較的お肉がつきやすい箇所周辺に現れます。目立つ場所でいえば、おしり・太もも・膝裏・ふくらはぎ・胸・二の腕などです。炎症による表面の変化であるみみず腫れとは違います。
ストレッチマークができる5つの原因
ストレッチマークが出来る原因として考えられている5つの要素を元に、その仕組みを解説していきます。
女性の場合、妊娠による妊娠線やダイエット後のリバウンドなど急激な体型の変化によって発生します。
体型が変わることで皮膚が引っ張られ、真皮層に含まれるコラーゲン繊維が裂け、肌の水分が蒸発することで新陳代謝が低下し、皮膚を保護する皮脂が分泌されないため(ターンオーバーの低下によって)目立ちやすくなる仕組みです。
成長期
肉割れ・ストレッチマークは急激な体の成長によって皮膚の深いところにある真皮層が避けることで発生するため、成長期の子供にも見られます。
急激に身長・手足が伸びるなど、また妊娠によって起こりやすいと考えられています。
激しいダイエット
激しいダイエットによる急な体重の増減によってもストレッチマークは発生します。
これらを誘発する精神的なストレスを抱えていると暴飲暴食や不規則な生活をしやすいため、生活習慣にも注意が必要です。
精神的ストレス
ストレスが原因で暴飲暴食になったり、夜更かし深酒、不健康・不規則な生活を続けることで体重が増加しやすい状況に陥ることがあります。
これら精神的なストレスもストレッチマーク発生の要因となり得ます。
運動不足
運動不足の生活習慣が身についていると、血行不良を起こしやすく肥満の原因となります。
代謝が落ちると潤いが失われやすく(肌乾燥)、修復が難しい真皮細胞をはじめ、ターンオーバーの低下した好ましくない状況となります。
妊娠
妊娠による妊娠線はできやすい・にくい人など個人差もありますが、女性ホルモンバランスの崩れから、乾燥しやすい状態が引き起こされることで、ストレッチマーク発生の原因となり得ます。
ストレッチマークを消す方法は?
出来てしまったら消すことが難しいといわれているストレッチマークですが、実際に消すためにはどのような方法があるのでしょうか?実践されている解消方法について、以下の項目で解説していきます。
ストレッチマークは乾燥によって引き起こされるため「保湿」がなにより大切です。妊娠線を予防するためにオイルやクリームなどを用いる方法が知られていますが、消すための効果としても保湿は重要な要素となります。
裂けてしまった真皮細胞の中にあるコラーゲン繊維、それらの部位にも保湿を行なったあと、皮下組織にまで届くように深くマッサージすることによって刺激を与え、再生しづらい真皮細胞を活性化させることで改善されるようになります。
解消法1.ストレッチマーククリームやオイルで保湿ケア
クリームやオイルによってストレッチマークを解消するには、保湿と皮下組織の代謝を活性化させる必要があります。
配合される成分によって期待できる効果が異なるため、よく確認して自分のお肌の状態に合ったものを使用しましょう。
- アルガンオイルに含まれるビタミンEは、細胞を活性化させ傷の修復に効果を発揮します。
- シアバター、ビタミンC誘導体には保湿やコラーゲン生成に効果的です。
- EGF(ヒトオリゴペプチド-1)やFGF(ヒトオリゴペプチド-13)は体内でつくられるタンパク質の一種で細胞の生産を促進する働きがあります。
これらの成分は赤いストレッチマークに効果的でも、ある程度日数を経た白いストレッチマークには効かない事もあります。
NOCRO/アフターボディトリートメントクリーム
妊娠線や肉割れ、ストレッチマークやセルライトといった痕ケア用に開発されたボディケアクリームです。
コラーゲン生成に必要なビタミンC誘導体やEGF・FGFを贅沢に配合し、肌の奥から傷痕修復に効果を発揮します。
AFC/ストレッチマーククリーム
数々の販売ランキングをぬり変えるほど、全国のママさんたちに選ばれ続けるマタニティクリームです。ベタつかない肌触りで洋服につく心配もありません。
また、希少かつ不足しがちな栄養素である葉酸をふんだんに配合し、予防からケアまでしっかりとサポートします。
クラランス/ボディオイル“トニック”
植物由来のボディオイルで、お肌に瑞々しい健康的なハリとしなやかさをプラスしてくれます。
マッサージでしみ込ませた後、サッと冷水を流すことでトニック効果を得られますが、流さなくても保湿効果を保てます。リラックス効果のあるゼラニウム系の香りです。
ヴェレダ/マザーズ ボディオイル
助産師タッグを組んで共同開発された産前・産後におススメのボディオイルです。
ビタミンEを多く含む小麦胚芽オイルやアルニカエキスが弾力のある肌に導き、お腹まわりや太ももなど気になる所の保湿ケアにご利用できます。
エルバビーバ/STMオイル
オーガニックアーモンド、オーガニックローズ、オーガニックキャロットシードなどのオーガニック認証成分を多数配合し、高い保湿力と持続時間でしっかりと妊娠線をケアしてくれるオイルです。
ほどよいハーブの香りでリラックス効果をもたらしてくれます。
解消法2.バランスの良い食事をとる
バランスの良い食事を心がけることが、ストレッチマーク解消へ繋がります。
肉割れや妊娠線などストレッチマークと呼ばれる現象は、真皮層にあるコラーゲン繊維の断裂によって発生します。そのため、裂けてしまったコラーゲン層の再生を促すことが大切です。
真皮のターンオーバーを促すためにもビタミン、ミネラルを摂取し、野菜や果物からのビタミンCを補うことでお肌の潤いを保てるように体の内側から働きかけます。
こうした食事療法とも言える食生活の見直しと共に、栄養素による内側からのケアでコラーゲン再生を促進し、お肌を乾燥から防ぎ、内側から潤いを保つことで肉割れの進行を抑えることができます。
解消法3.レーザー治療
レーザーを当てることによって、患部の皮下組織へ炎症(火傷)を強制的に起こし、本来持つ自発的な治癒力を促進するという仕組みでストレッチマークを解消する、薄くすることができるようになります。
オイルやクリーム、食生活の改善と比べて即効性のあるレーザー治療は、美容皮膚科や美容整形外科で受けることができ、程度が重いといわれる白いストレッチマークにも有効。コラーゲン再生への高い効果を求める方には最適な治療といえます。
費用は他の解消法と比べて最も高く、3回くらいは受けて頂くことが必要です。部位によって費用もまちまちですが、数万~10万円が1回あたりのおよその相場とされています。
失敗しないためのコツとしては、極端に安いところを避けること、信頼できる医師を見つけることが大切です。
レーザー治療のメリット
レーザー治療の良さはなんといってもその即効性にあります。治療したその日から違いが実感できるほど、セルフケアに比べ即効性があることが利点です。
また、できて数日経た白くなった重度のストレッチマークをも治療できる可能性があり、オイルやクリーム、マッサージ等で芳しくない状態でも効果が期待できます。
レーザー治療のデメリット
レーザー治療は、細胞の再生と言う面だけみれば優れた治療法といえますが、クリームやオイルなど、または食生活を変えていくことでストレッチマークを解消しようとする試みから比べると、高い費用がかかる点はデメリットといえるでしょう。
また、実績の無いクリニックでは副作用がでることもあるため、経験や技量面での精査も必要になってきます。そうなると、判断するための有力で正しい情報を見つけ出さなくてはなりません。この部分のコストもまたデメリットに含まれるでしょう。
保湿+ターンオーバー促進で予防&改善
腕・胸・太もも・お尻など、お肉が付きやすい部分はストレッチマークの候補地でもあります。
乾燥が大敵のストレッチマーク。保湿を充分に行い、お肌に伸縮性をあたえることとターンオーバーの促進を常日頃から意識することがケアに繋がります。
一度できたら完全には消せないともいわれるストレッチマーク、日々の心掛けや事前の予防が大切です。