目の下のクマ治療の種類

マイクロcrf注入術（たるみ改善。黒クマ、青クマに効果的）

脂肪注入法の中でも特に高い定着率の期待できる治療法として、マイクロcrf（マイクロ・コンデス・リッチ・ファット）注入法が有名です。マイクロcrf（マイクロ・コンデス・リッチ・ファット）注入法とは、自分自身の体から採取した脂肪の中に含まれる、より良質な脂肪を目の下のくぼみへ注入することで、たるんだ目元をふっくらとした目元に若返らせようとする治療法です。

目の下のたるみが原因でおこる黒クマには、大変有効な治療方法といえます。脂肪は主に目の下のたるみやお腹などの脂肪余剰箇所から採取します。

マイクロcrf（マイクロ・コンデス・リッチ・ファット）とは質の良い健康な脂肪のことであり、コンデンス（濃縮）技術を駆使した方法で抽出されます。

質の良い脂肪を採取するためには、通常の遠心分離機の圧力の25倍にもなる圧力を脂肪にかけます。そうすることで、衰えた脂肪細胞が圧力に耐えることができなくなり、不要な脂分として排除され、質の良い健康な脂肪だけが抽出されます。

この抽出された脂肪は、ヒアルロン酸や通常の脂肪などと比べても定着率の高い点が特徴です。また、抽出された脂肪はジェル状となっているため細部への注入がしやすく、デリケートな目の部分の施術に向いています。

また、脂肪を体から取り出し、コンデンスを行い、目元へ注入するまでの全ての過程において、脂肪を空気に触れさせることが一切ないので無菌状態を維持でき、雑菌やほこりなどの不純物によるトラブルの心配もありません。

prp血小板療法（皮膚再生。青クマ・茶クマ・黒クマに効果的）

血小板の持つ成長因子を利用して肌を活性化させる治療法です。血小板は細胞を活性化したりコラーゲンの産生を促す働きをするため、気になる箇所へ注入するとシワやたるみが改善され、ハリのある若々しい肌へと生まれ変わってゆきます。

まず最初に本人の血液を採取し、それを遠心分離機にかけて高濃度の血小板（PRP）を取り出します。そうして取り出された高濃度の血小板（PRP）を、気になる目元のくぼみ部分に注入して治療していきます。

自分自身の血小板なのでアレルギー反応をおこす心配がありませんが、採取した人の血小板の状態によって効果に違いが出てくることがあります。そういった意味では、個人差の出やすい治療法とも言えます。

また、成長因子はクリニックによって配合濃度の違いがあります。そこのクリニックだけの特別な配合率（施術効果の持続期間を長めるための配合率）などもあるので、施術をご検討される際にはご自身の希望と照らし合わせてみてください。

いずれにせよ、最終的にはご自身に適した配合濃度、注入量で施術してくれるクリニックを選ぶのが、一番のトラブル回避になるかもしれません。

肌再生1回の注入でprp療法の効果が持続する期間はおよそ1年程ですが、定期的に受けると効果が持続しやすくなります。

FGF注入術（たるみ改善。黒クマに効果的）

FGFは別名「線維芽細胞増殖因子」といいます。FGF（線維芽細胞増殖因子）は人の体内でコラーゲンを生産している「線維芽細胞」を増殖させる働きがあります。FGF注入術とは、FGF（線維芽細胞増殖因子）を肌のくぼみやシワなどに注入し、線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促して肌のハリと弾力を取り戻そうとする治療法です。このFGF（線維芽細胞増殖因子）はヒアルロン酸などと違い、体に吸収されることがないため長期間効果が持続します。目の下がくぼんでできた黒クマの改善に適しています。

次のページでは、ハムラ法や美白治療についてご紹介します