青クマとは、目の下にある毛細血管が鬱血し、青味がかった色を帯びてしまう状態のことを指します。
目の下のクマの中でも最も一般的なクマで、疲労やストレスの多い人、冷え性や色白肌の人などに出やすいこともあり、青クマで悩む人は多いようです。
目の周囲には沢山の毛細血管が集まっているため、冷えや疲れ、寝不足になると、これらの血流が悪くなってしまいます。色が白い人の方が当然目立ちやすく、また、目の周囲の皮膚は年齢と共に薄くなるので、年を重ねてから目立つようになったという人も珍しくありません。年齢が若くても色白な人には青クマができやすい傾向があります。その日の体調などにより、クマが薄くなったり濃くなったりと変化するのも特徴です。
疲れると出てくる!?青クマの原因
目の下が青みがかってきたら、血行不良が原因の青クマと言えるでしょう。血流が滞る原因は、ストレスや睡眠不足などの不規則な生活習慣、ホルモンバランスの乱れ、眼精疲労、冷えなどがあげられます。
近年ではパソコンや携帯電話の画面を凝視する生活の人も多いですが、これも目の周りの血行が滞る原因の1つです。目の下のクマには種類がありますが、青いクマであれば体調と血液循環の悪さがダイレクトに目元にあらわれて、SOSを出している状態かもしれません。
目の下の皮膚は他の箇所の皮膚に比べてたいへん薄く(わずか0.5~0.6mmほど)、多くの毛細血管が集まっています。クマが青く見える理由としては、皮膚の下で停滞した血液(赤黒い色をした還元ヘモグロビン)が、この薄い皮膚を通して透けて見えることによります。
ヘモグロビンは、肺で結合した酸素を体内の隅々まで運ぶ役割を持っています。健康な状態である時のヘモグロビンは「酸化ヘモグロビン」と呼ばれ、明るい鮮やかな赤色をしています。しかし、酸素を体内の随所に供給していくことで酸素の量が減り、「還元ヘモグロビン」という黒ずんだ赤い色の血液に変わっていきます。この黒ずんだ赤い色の血液は皮膚を通して見ると青く見えます。これが青いクマの正体です。
青クマは冷え性の人は注意が必要です。日常的に冷え性ではない人でも、寒さと乾燥が一度に来る冬の季節になると生じると言う人もいます。また、青クマに悩んでいる人の中には血行不良が原因の肩こりや頭痛持ちの人も少なくありません。